【薬学部 2年生】厳しい壁にぶつかっていた娘さんが、家庭教師のサポートで自信を取り戻し、見事に復活。学ぶ楽しさを再び感じられるようになった話

薬学部 2年生

薬学部に進んで2年目、私は完全に壁にぶつかっていました。試験科目は10近くあり、教科書を開くだけで焦りが募る。内容を理解しようという気持ちより、「どこから手をつければいいのか分からない」という混乱の方が大きく、勉強机に向かっては深いため息ばかりが出る毎日でした。

化学だけで大学に合格した私は、物理を高校時代に履修しておらず、当然ながら物理系の授業ではつまずくことばかり。加えて、有機化学や機能形態学といった専門用語も次々と登場し、内容を理解する前に言葉の意味で止まってしまう。試験ではどの科目も得点が伸びず、進級は叶いませんでした。

けれど、そこで諦めたくはありませんでした。後期の授業にはすべて出席し、次こそは絶対に巻き返そうと決意を新たにしていた時期、母が紹介してくれたのがウェルズの家庭教師でした。

初回のオンライン面談で先生は、私の時間割と成績データをすべて確認した上で、こう言いました。「いちばん怖い物理を基礎から、いちばん得意な化学を“ハブ”にして知識をつなげていこう」。その言葉に救われる思いがしました。物理と化学は別々の世界にあると思い込んでいた私にとって、「つながる」という視点は初めてのものでした。

週2回の授業が始まると、まず取り組んだのは、公式の暗記ではなく“導出”です。先生は公式の意味を図で描かせ、「なぜその式になるのか」「どんな現象とつながっているのか」を一つ一つ確認しました。有機化学も同様で、反応の流れを丸暗記ではなく、自分の言葉で説明する訓練を重ねることで、構造の変化や反応条件の意味がクリアになっていきました。

何より大きかったのは、「わからないことを、わからないままにしない」環境が整ったこと。疑問が出たらその場で質問し、即解決できるので、不安が積み重なることがなくなったのです。これまで知識がバラバラに積まれていた頭の中に、少しずつ“構造”ができてきて、学ぶことへのハードルが目に見えて下がっていきました。

指導を受け始めたその年、どうにか進級を果たし、三年次前期の成績は明らかに好転。これまで追試だらけだった試験も再試験が半分以下に減少し、秋にはついに「全教科一発合格」という通知を受け取りました。通知表を見た瞬間、思わず声を上げ、ノートに大きく丸をつけて飛び跳ねた自分がいます。「どうせ無理」が「やればできるかもしれない」に変わるまで、かかったのはほんの半年でした。

今では、授業前に予習を済ませ、講義中に疑問点をメモしておく習慣が完全に定着。講義が終わるころにはその場で質問を整理し、次回の指導で先生と確認するサイクルが自然になっています。あんなに苦手だった物理にも怖じけることなく、むしろ「ここは化学とリンクしている」と自分から探せるようになってきました。

「できない自分」を責めることに慣れてしまっていたあの頃から、今の自分に至るまでの変化は、振り返っても信じられないほどです。でも、そのきっかけは本当に小さな一歩でした。あの日、母の勧めを受けて勇気を出して面談を申し込んでいなかったら、きっとこの充実感は手にできなかったと思います。

学び続けられるかどうか。それは、特別な能力があるかどうかではなく、「すぐに質問できる環境」と「信じて寄り添ってくれる人」の存在で決まるのかもしれません。

不安を抱えたまま、机に向かうことがつらくなっている後輩がいるなら、私から伝えたいことがあります。自分のことを信じきれないときでも、信じてくれる人がいれば、学び直す勇気はきっと持てます。その一歩が、あなたの未来を変えていくはずです。

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