【城西大学 薬学部 6年生】「薬剤師国家試験 8月から」―遅れを力に変えた逆転合格ストーリー

城西大学薬学部に秋入学した私は、周囲の同級生よりも半年遅れたスタートでした。入学当初は「追いつけばいいだけ」と軽く考えていたのですが、授業進度に乗り切れず、理解が追いつかない科目が増えていきました。特に物理・化学・生物の基礎が抜け落ちたままで、計算問題になると手が止まり、講義の内容も断片的にしか頭に残らない。復習をしても、どこをどの順で勉強すべきかが分からず、模試でも合格ラインに数点届かない結果が続き、気がつけば「このままでは国家試験までに絶対間に合わないのではないか」という不安ばかりが膨らんでいました。
そんな私に転機をくれたのが、ウェルズの個別指導です。初回の面談で担当の先生は、私が持参した過去問や確認テストの結果をすべて並べ替え、科目別・単元別に整理しながら分析してくれました。そして「ここを押さえれば合格ラインは超えられるよ」と、蛍光ペンで具体的に優先順位を示してくれたのです。広すぎて手をつけられなかった勉強範囲が、視覚的に整理され、一気に「やるべきこと」が明確になった瞬間でした。胸につかえていた霧が晴れ、ようやく前を向いて勉強に取り組めるようになりました。
指導は週に1回、120分のマンツーマン形式で行われました。前半の60分では、物理・化学・生物それぞれの基礎で抜けている単元を口頭で丁寧に解説してもらい、演習で理解を定着させていきました。後半の60分では、本試験形式の過去問スプリント50問を解き、その場で即添削。疑問点はその日のうちにすべて解決することを徹底し、「分からないことを翌週に持ち越さない」学習サイクルが自然と身につきました。この繰り返しによって、苦手だった計算問題や構造式問題にも段々と抵抗がなくなり、自信を持って問題に取り組めるようになっていきました。
さらに、先生が私のノートを「考え方→公式→例題→応用問題」という順序に再構成してくれたことも大きな変化でした。バラバラだった知識が一つの流れになり、直前期には応用問題から逆にさかのぼって復習する“逆流復習”を取り入れることで、理解の浅い部分をピンポイントで補うことができました。「わかったつもり」で流していた箇所を洗い出せたのは、この復習法のおかげです。
学習だけでなく、生活管理の面でも支援がありました。学習計画と自習の進捗状況は、Googleスプレッドシートを使って先生と共有。毎日、自分の起床・就寝時刻、学習時間、実施した内容を報告し、コメントをもらうことで、生活リズムが自然と整い、夜型だった生活から朝型にシフトしていきました。先生の励ましのコメントが毎日のモチベーションになり、勉強が孤独なものではなく、「一緒に走ってくれる人がいる」と実感できたことが、何よりの支えでした。
最終盤では、一日完結型の模試を6回実施し、実戦力と時間配分を徹底的に鍛えました。1回目の模試では合格ラインギリギリでしたが、毎回の得点をグラフ化し、先生と分析を重ねる中でスコアは右肩上がりに。迎えた本番、私は258点を獲得し、合格基準を大きく超える結果を出すことができました。特に苦手だった物理71%、化学74%、生物69%といった正答率を記録し、最も不安だった科目で結果を残せたことは、自分でも驚きでした。
半年遅れてのスタートでも、正しい方法と信頼できる伴走者がいれば、合格に間に合うということを、私は自分の経験を通して実感しました。今、同じように「時間が足りない」「どこから手をつければいいかわからない」と感じている方がいたら、どうか諦めないでほしいと思います。未来は、正しい一歩を踏み出すことから始まります。